三原市の中山間地域にある家を片付けるとき、量より先に効いてくるのは距離です。市の持ち込み先は八坂町の1か所しかなく、旧本郷町・久井町・大和町の側に処理施設はありません。往復に何時間かかるかで、その日に運べる量が決まります。
持ち込み先は市内に1か所だけ
三原市清掃工場と不燃物処理工場(Ecoro)は、どちらも三原市八坂町10227番地にあります。同じ敷地です。受入時間は8時30分から12時、13時から16時30分まで。土日、一部の祝日・休日、12月31日から1月3日は開いていません。
直接持ち込むときは免許証などで市民であることを確かめられます。中身の見えない黒い袋は入れません。平日しか開いていないので、遠方から通って片付ける場合は、運ぶ日を先に決めてから作業の順番を組みます。祝日と年末年始の開場日は、市の「かんきょうカレンダー」に載っています。
住民票が市外でも、居所が三原市内か世羅町内にあれば持ち込めます。その場合は公共料金の領収書など、居所を確かめられる書類が要ります。
同じ敷地でも、建物が分かれている
もやすごみは清掃工場へ。不燃物、びん・缶、ペットボトル、容器包装プラスチック、発火性有害ごみ、大型ごみは不燃物処理工場へ。古紙類と布類はさらに別のストックヤードへ回ります。積んだまま行くと、その場で積み直すことになります。家で分けてから積むほうが、結局は早い。
市自身が、近ごろ直接搬入の車が多く工場内で渋滞が起きていると書いています。片付けの日程に、待ち時間を1本入れておいてください。
家庭から出た物を自分で持ち込むぶんには費用はかかりません(事業所のごみは10kgあたり140円)。不燃物処理工場に家庭ごみを持ち込めるのは、三原市内または世羅町内に住所か居所のある人です。古紙は、本郷・久井・大和の各支所にも回収ボックスがあります(布は対象外で、ストックヤードへ)。市街地まで出るついでを待たなくていい物と、そうでない物を分けておくと運ぶ回数が減ります。世羅町の実家を片付ける場合も、この工場が使えます。
同じ敷地なのに、計量の作法が逆
2つの工場は隣り合っていますが、車の進め方が違います。清掃工場では受付で市民であることを確かめられ、そこで計量して計量カードを受け取ります。荷を下ろしたあと、そのカードを返してもう一度計量してから帰る。入りと出で、2回台に乗ります。
不燃物処理工場は逆で、家庭のごみなら計量しません。受付では停車せず、青く舗装された車線を徐行で通り抜けます。止まるのは荷下ろしの枠に着いてからです。台に乗るのは事業所のごみだけです。
敷地の中は色で分かれています。家庭のごみは青い矢印か青い舗装に沿って進み、下ろし終えたら黄色の矢印で退場する。古紙や布をストックヤードへ回すときは緑の矢印です。
往復の時間を見積もるときに、この違いが効いてきます。1回で済ませたくなりますが、2つの工場は建物も車線も別です。場内の段取りは市によって違い、尾道市の島にある施設では家庭のごみでも計量器に2回乗ります。
大型ごみは1回3品まで
3辺の合計がおおむね150cmを超えると大型ごみです。予約制で、収集日の1営業日前まで(インターネットは正午、電話とFaxは16時30分)。1回あたり3品まで。家1軒ぶんの家具をこれで出し切ることはできません。
ステーションへ出すなら1m×40cmまで解体します。解体が難しければ、清掃工場へ自分で持ち込むか、許可業者へ頼む。この二択になります。中山間地域の家では、たいてい後者を含めて考えることになります。
家電4品目の引取場所は市内に無い
テレビ、エアコン、冷蔵庫・冷凍庫、洗濯機・衣類乾燥機は市の施設で処理しません。市の案内によると、指定引取場所は三原市内に1か所もありません。岡山県貨物運送の尾道営業所(尾道市正徳町)と、エムケー志和物流センター(東広島市志和町)の2か所です。
市内の家電回収協力店は円一町と城町の2店だけで、どちらも市街地にあります。冷蔵庫1台のために市外まで運ぶのか、店に引き取ってもらうのか。これは片付けの前に決めておく類の話です。
同じ中山間地域でも、船で渡る家がある
市が家財整理の補助のページで中山間地域として挙げているのは、八幡町、高坂町、鷺浦町、船木地区、北方地区、久井町、大和町です。北の大和町から、南の鷺浦町まで。鷺浦町は佐木島と小佐木島で、三原港などから定期船で渡ります。同じ区分でも、運び方はまるで違います。市は2005年に本郷町・久井町・大和町と合併し、面積は471km²、広島県の5.6%を占めます。持ち込み先の八坂町は、その中の旧市域にあります。
大型ごみの収集日も市内8地域に分かれており、中山間地域の町はその中に散っています。高坂町、八幡町と久井地区、本郷地区と大和地区、鷺浦町、小佐木。隣の町と同じ日だと思わないこと。補助の金額と対象区域の一覧は家財の処分費に補助が出る市町にまとめてあります。
頼める業者も、市街地に寄っている
市の一般廃棄物(固形)収集運搬の許可業者は25社。ただし所在地を見ると、20社は糸崎・古浜・城町・宮浦・皆実といった沿岸の市街地にあります。中山間地域内に住所がある業者は5社、うち1社は生木と草だけなので、家財を頼めるのは実質4社です(高坂町、久井町2社、大和町)。
家財整理の補助を使うなら、依頼先は市の収集運搬許可業者に限られ、しかも事業を始める前に申請が要ります。先に運び出すと対象外です。高齢や障害でごみ出しが難しい世帯には、無料で戸別回収するごみ出し支援事業もあります(要介護認定や障害者手帳などの要件と審査あり)。
2026年8月10日に確認しました。清掃工場と不燃物処理工場のページはどちらも2026年5月12日更新、大型ごみは2023年3月1日更新、家電4品目は2024年6月28日更新、許可業者一覧は令和7年6月現在の表記です。家庭ごみの直接搬入が無料であることの記載は、2022年7月25日更新のページにあります。金額や受付は年度で変わることがあります。




