対象地域:広島県
空き家の解体に補助が出ることは、比較的知られています。一方で、家の中に残った家財の処分費そのものに補助が出る制度は、あまり知られていません。当サイトが扱う4市町のうち、3つにあります。
ただし金額も条件もばらばらです。同じ市の中で4倍違うところもあります。
尾道市は上限20万円。区域に入っているかが先
尾道市空き家家財道具等処分支援事業補助金は、対象経費の2分の1、上限20万円です。家財の処分だけでなく、清掃や庭木の伐採も対象に入ります。
条件は空き家バンクへの登録です。しかも市内全域ではなく、4つのバンクの区域に限られます。実家がその区域にあるかどうかを、いちばん最初に確かめることになります。条件は尾道の空き家は家財の処分に補助が出るにまとめました。
三原市は同じ市内で4倍違う
三原市「空き家改修等支援事業補助金について」には、改修費とは別に家財整理の区分があります。家財道具を搬出処分するものが対象です。改修費の側は4市町で対象者が分かれます。
ここで金額が二段に分かれます。
- 中山間地域…対象事業費の3分の2以内、上限20万円
- 中山間地域以外…対象事業費の2分の1以内、上限5万円
市が中山間地域として挙げているのは、八幡町、高坂町、鷺浦町、船木地区、北方地区、久井町、大和町です。ここに入るかどうかで、受け取れる額が4倍変わります。
対象になるのは、補助を受けたあと2年以上空き家バンクに登録し、第三者と賃貸または売買の契約を締結する意思がある所有者です。申請は事業を実施する前に行います。窓口は地域企画課企画調整係、0848-67-6011です。
世羅町は上限10万円。頼む業者が決まっている
世羅町「空き家バンク登録促進事業」は、家財道具等の処分および運搬の費用が対象です。補助対象経費の3分の2、最大10万円。
この制度で目立つのは、頼む相手の条件です。自分で処分せず第三者に委ねる場合、世羅町の一般廃棄物処理業の許可を受けている業者でなければなりません。町外の業者や、許可を持たない片付け業者に頼むと対象から外れます。
期限もはっきりしています。交付申請の日が属する年度の3月31日までに完了すること。空き家バンクの登録から2年以内に、登録の取下げや媒介契約の解除をしないことも条件です。窓口は企画課地域支援係、0847-22-3206。
福山市は個人では使えない
福山市にも家財処分を対象にした補助はあります。空家等地域活性化推進事業補助で、4分の3以内、上限45万円。金額だけ見れば4市町で最も手厚い内容です。
ただし申請できるのは団体だけです。学区(町・地区)まちづくり推進委員会か、自治会(町内会)に限られます。実家を片付けようとしている個人の所有者は、この制度を使えません。
福山市でよく見られる空家除却支援事業補助のほうは、解体費が対象で、家財道具や残置物の処分は対象外と明記されています。詳しくは福山市の空き家の補助金を見てください。
これは「片付けの補助」ではない
3つの制度を並べると、共通点が見えてきます。どれも空き家バンクへの登録や、地域での活用が前提になっています。
つまりこれらは、片付けに困っている人を助ける制度ではありません。空き家を次の人へ渡すための制度です。だから、解体して更地にするつもりの人や、当面そのまま持ち続ける人には出ません。
逆に言えば、いずれ貸すか売るかを考えているなら、片付けに手をつける前に登録の相談をしておく価値があります。
確かめる順番
- 実家がどの市町にあるか。尾道と三原は、市内のどの区域かまで確かめる
- 貸す・売る予定があるか。無いなら、これらの補助は使えない
- 空き家バンクに登録できる状態か(名義、相続、建物の傷み)
- 申請の窓口へ相談する。片付けに手をつける前に
3つとも、交付決定より前に処分してしまうと受け取れません。この点は解体の補助も同じで、4市町すべてに共通します。補助金を使うなら、片付ける前に順番を確かめるにまとめました。
解体費のほうの比較は空き家の解体費に出る補助は市町で2倍違うにあります。名義が決まっていない場合は尾道の実家を相続したらが先です。
公式情報確認日:2026年7月27日。尾道市・福山市の数値は2026年7月25日および7月27日に確認したものです。三原市のページの更新日は2025年4月1日、世羅町のページの更新日は2024年4月17日で、2026年度の募集状況はページからは分かりません。補助率、上限額、要件、募集期間は年度ごとに変わります。着手前に必ず各市町の最新情報を確認してください。




