向島・因島・瀬戸田の実家を片付ける|島しょ部で先に決めること

向島、因島、生口島(瀬戸田)、百島。尾道市の島にある実家を片付けるとき、最初に決まるのは持ち込み先です。島ごとに違ううえ、量が多いと本土へ渡ることになります。橋を渡る回数が、そのまま日数と費用になります。

島の小さな港に停まる漁船と、沖へ出ていくフェリー

対象地域:広島県尾道市

島ごとに持ち込み先が違う

  • 向島町…向島クリーンセンター、尾道市クリーンセンター
  • 因島地域…因島リサイクルセンター
  • 瀬戸田町地域…瀬戸田名荷埋立処分地

分別の区分そのものも地域ごとに分かれています。同じ尾道市でも、向島と因島と瀬戸田では古紙や缶の分け方が違います。実家の地域の案内を一度開いてから作業を始めてください。詳しくは尾道市のごみ分別は地域で5つに分かれているにまとめています。

百島には市の受入施設がありません。家財を島の外へ出す前提で組むことになります。

因島の粗大ごみは、因瀬クリーンセンターでは受け取らない

因島には市の施設が2か所あります。因瀬クリーンセンターと因島リサイクルセンターです。粗大ごみを扱うのは後者だけで、因瀬クリーンセンターが受け入れているのはもやせるごみと資源物です。

名前と所在地だけで判断すると、積んで行ってから断られます。ほかにも施設が受け取らない物があるので、家電やパソコン、農機具などが出てきた場合は尾道市のクリーンセンターへ持ち込めない物を先に確認してください。

量が多いと、本土へ渡ることになる

向島クリーンセンターの案内には、注記が付いています。多量にある場合は尾道市クリーンセンターへ持ち込むように、という内容です。

実家一軒ぶんの片付けは、この「多量」に当たります。つまり向島の家を片付けると、島内の施設ではなく、橋を渡って長者原の尾道市クリーンセンターまで運ぶ想定になります。1回で済む量ではないので、往復の回数だけ橋を渡ります。

片付けを始める前に、運ぶ回数の見当を立ててください。点数を数え、車に何点積めるかで割れば、往復の回数が出ます。そこに片道の所要時間と通行料を掛けると、島の家を片付ける費用のうち、運搬が占める部分が見えてきます。

島で粗大ごみを休日に出せるのは、瀬戸田だけ

市外や本土から通う人にとって、ここが日程を決めます。島にある施設のうち、粗大ごみを受け入れていて、なおかつ休日に開くのは瀬戸田名荷埋立処分地だけです。

  • 瀬戸田名荷埋立処分地…毎月第4日曜日 8時30分~12時00分
  • 向島クリーンセンター…休日の持ち込みはできない
  • 因島リサイクルセンター…休日の持ち込みはできない
  • 因瀬クリーンセンター…毎月第4日曜日に開くが、粗大ごみは扱っていない

向島と因島の家を片付けるなら、粗大ごみを運ぶ日は平日になります。休みを取るか、本土の尾道市クリーンセンター(毎月第4日曜日 8時30分~12時00分)へ渡るか。どちらにしても、土日だけで完結する計画は組めません。

受入日と受入時間、手数料の考え方は尾道市の粗大ごみの出し方にまとめています。

個別収集の案内が、島だけ違う

市に有料の個別収集を申し込む方法もあります。ただし向島町の案内には、引っ越しなどに伴う多量の粗大ごみは断る、と明記されています。

一方、因島地域と瀬戸田町地域の案内にこの但し書きはありません。事前に申し込めば市が個別収集も行う、とだけ書かれています。同じ市内で書き方が違うので、島の家では申し込む前に地域の窓口へ確かめてください。因島と瀬戸田は南部清掃事務所(0845-24-0432)、瀬戸田分所は0845-27-0454です。

船で運ぶなら、便数が上限になる

百島のように橋で本土とつながっていない島では、家財の運び出しが航路の便数に縛られます。1日に何便あるか、最終便は何時か、車両を載せられる便はどれか。車ごと渡れるかどうかで、1回に運べる量がまったく変わります。

航路と運賃は尾道市「航路と料金のご案内」で確認できます。向島にも渡船の航路があり、橋と使い分けられます。

因瀬クリーンセンターは、場内が一方通行

因島と生口島の燃やせるごみを処理する因瀬クリーンセンターは、場内が一方通行です。着いてから何をするかまで市の案内に書かれています。案内には、家の片付けや引越しなどで燃やせるごみがたくさん出る場合は、センターに直接持ち込んでください、と書かれています。

持ち込みの手順は次のとおりです。場内は一方通行です。

  • 計量器(大きな鉄板)に乗り、横のインターホンを押す。係員が応答するので指示に従う
  • 投入ピットの扉を開き、ごみを入れる。ふとんなど大きいものは、横の破砕機の前に置く
  • 一周して、再度計量器に乗り、インターホンを押す
  • 一周して、退出する

積んだ状態と空にした状態の2回、車ごと量る形です。家庭のごみは無料ですが、事業系の一般廃棄物は10キログラムごとに140円かかります。産業廃棄物は持ち込めません。

初めて行く施設で、車を降りてから手順を聞くことになると、後ろが詰まります。先に読んでおけば、迷わずに済みます。

入るのは、受付終了の10分前まで

市の案内には、受付終了の10分前をめどに入場し、余裕を持って荷下ろしをするよう書かれています。向島クリーンセンター(向島町11098-151、0848-44-2492)も同じです。

本土の尾道市クリーンセンターは、さらに具体的です。午前の受付は12時までですが、入場は11時50分まで。午後は16時までで、入場は15時50分まで。終了時刻は施設を出る時間だと明記されています。

島から橋を渡って運ぶ場合、この10分が効いてきます。逆算するのは到着時刻ではなく入場時刻です。橋の手前で渋滞に掛かると、10分はすぐに消えます。1往復を無駄にしないために、午前の便なら11時台の前半に着くつもりで出てください。

公式情報確認日:2026年8月2日。持ち込みの手順は尾道市「因瀬クリーンセンター」、入場時刻は尾道市「尾道市クリーンセンター」(2026年4月1日更新)に拠ります。受入日、受入時間、対象品目、連絡先、航路と運賃は変更されることがあるため、実際の処分前に尾道市の最新情報を確認してください。

島の家で、先に決めること

島の片付けは、家の中を分けるより前に、外へ出す道筋を決めるほうが効きます。

  • どの施設へ運ぶか。島内で足りるか、本土へ渡るか
  • 運ぶ日は平日か、月に一度の休日開放日か
  • 車両のサイズと、往復の回数
  • 橋を使うか、船を使うか

坂や細い道が絡む家では、車を止める場所から玄関までの条件も加わります。測り方は尾道の坂の家を片付けるに書きました。市外から通う場合の準備は遠方から実家を片付ける方法、尾道で片付けるときの全体の注意点は尾道市で実家・空き家を片付ける前に確認したいことにまとめています。

島の家は、運び出す道筋さえ決まれば、あとは本土の家と変わりません。決まらないまま手をつけると、家の前に荷物が積み上がります。