蔵の整理で最初にするのは、箱を開けることではありません。建物と足元の安全を確かめ、入口から全体を撮り、どこに何があるかを記録します。物を動かすのはその後です。
蔵や納屋には、古い家具や器だけでなく、農薬、燃料、刃物、重い道具、害虫、傷んだ床が残っていることがあります。暗い場所へ一人で入り込まず、安全に確認できる範囲から始めてください。
安全確認と記録から始める
- 床の沈み、穴、段差
- 天井や棚からの落下物
- 雨漏り、かび、ほこり
- 蜂、ねずみ、蛇などの生き物
- 刃物、割れたガラス、さびた金属
- 農薬、薬品、油、燃料
- 倒れそうな家具や積まれた箱
長袖、手袋、滑りにくい靴、マスク、照明を用意します。床や建物に不安がある、薬品の中身が分からない、害虫が多い場合は無理に作業しません。
物を動かす前に撮るべき写真
- 建物の外観と入口
- 入口から見た室内全体
- 棚ごとの全景
- 箱や道具のまとまり
- 床・天井・壁の危険箇所
- 薬品や危険物の表示
- 搬出経路と車両が入れる場所
写真へ「蔵・左棚・2段目」のように場所と番号を付けると、別の日に作業しても元の位置が分かります。
箱・棚・場所のまとまりを崩さない
箱を一度に全部開けると、中身と箱の関係が分からなくなります。一箱ずつ番号を付け、開ける前、開けた直後、中身を並べた状態を撮ります。箱書きや貼り紙も残します。
名前が分からない物は、名前の分からない古道具でも相談できる?の7項目を使ってください。
危険物と古道具を分ける
古い物を確認する箱と、処理方法を自治体や専門業者へ尋ねる物を分けます。中身の分からない容器は開けたり、混ぜたり、流したりしません。刃物、農薬、薬品、燃料、消火器は、通常のごみへ混ぜず専門の窓口へ確認します。
処理方法が異なる物は対応が難しいものも確認してください。
大量にある場合は相談先を分ける
古い物の確認、家庭ごみの処分、危険物の処理、建物の補修を分け、それぞれ必要な事業者や窓口へ相談します。最初の連絡では、建物の場所、全体写真、物量、危険箇所、期限を伝えます。
蔵の整理は、入口から全体を撮る、安全でない物を分ける、一箱ずつ記録する。この順で始めます。全体は蔵・納屋・古民家の整理ガイド、家財の分け方は空き家の家財はどう処分する?にまとめています。

