品目別の見分け方
器、家具、籠、民具などの品目別記事。

欄間と建具は解体の前に外す|壊せば木くず、残せば物
解体工事が始まると、欄間や建具はいちばん先に無くなります。壊せば木くずとして現場から出ていき、外せば物として残ります。分かれ目は解体の当日ではなく、見積もりを頼む前にあります。

着物が出てきたら|たとう紙から出す前に、表示と寸法を見る
着物と羽織、帯は家庭用品品質表示法の対象品目で、繊維の組成と取扱方法が表示されています。素材を自分で当てる必要はありません。包みは開かず、しつけ糸は切らず、寸法だけ測っておけば判断は後からできます。

茶道具を片付ける前に|1点ずつ分けると組が崩れる
茶碗を食器、釜を金属と種類ごとに分けて袋へ入れると、組が崩れます。どれとどれが一緒に使われていたかは、しまわれ方にしか残っていません。竹の匙は筒のほうに文字があるので、筒を捨てないでください。

鉄瓶が出てきたら|外は漆で仕上げてある。洗うと剥げる
南部鉄器の技術・技法には「鋳物の表面は、漆及び鉄しょうを用いて着色をすること」とあります。黒い色は塗料ではなく漆です。洗剤と金属たわしで剥げ、そこだけ錆びます。内側の白い付着物も落とすものではありません。

火鉢が残っていたら|灰を先に出す。中身のまま運ばない
灰は火鉢そのものより重いことがあります。中身ごと持ち上げて落とし、割るのが片付けでいちばん多い失い方です。灰の中には硬貨や鍵が沈んでいます。空にした後も水を入れないでください。凍ると割れます。

古い紙幣と硬貨が出てきたら|使えなくても捨てない
日本銀行はこれまでに56種類の銀行券を発行し、うち25種類が有効だとしています。流通に不便なものは本支店で引き換えられます。使えない札にも集める人がいるので、磨かず、入れ物ごと残してください。

掛け軸を片付ける前に|箱を捨てない、掛けっぱなしにしない
文化庁の要項は、重要文化財等の公開日数を原則年間60日以内、傷みやすい物は30日以内としています。家の軸を1年掛けたままにすれば、その6倍の期間光に当てたことになります。まず外して巻いてください。

家のレコードは売れる?|生産は10年で4倍に増えている
アナログディスクの国内生産は2016年の799から2025年の3,378へ(単位は千枚・巻)。10年で4倍を超えました。袋のまま立てて置く、厚くて重い盤を分ける、拭かない。この3つで判断は後からできます。

フィルムカメラが出てきたら|裏ぶたを開ける前に確かめること
押し入れから出てきたフィルムカメラは、裏ぶたを開ける前に止めてください。中にフィルムが残っていると、開けた瞬間に光が入って写真が消えます。電池は入ったままのことが多く、レンズは拭くほど細かい傷が残ります。

鞆の浦の保命酒と酒器|徳利より先に店の道具を見る
保命酒は万治二年(1659年)に鞆で造られ始めた薬味酒です。鞆の家から出る徳利や盃は、店の名が入った通い徳利や看板と一緒に残っていることがあります。洗わず、底を上にして並べて撮るだけで足ります。
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